2010年 06月 25日
せっけんシャンプー |
ちょいちょい聞かれるので私のやり方をメモ。
せっけんで洗髪をするようになって20年弱になる。
年とるわけだな。20年て!
最初は液体の「せっけんシャンプー」から入ったのだが、今は固形せっけんで洗っている。せっけんを選べば、その方が洗い上がりの状態がいいことに気づいたのと、扱いがラクだからだ。
私の髪はみうらじゅんよりちょっと長いぐらいのセミロングヘアで、天然パーマ、細めの少なめ、だがふくらむめんどくさい感じ。つゆどきになると、くくっているしっぽが怒った猫みたいになるよ!そしていくらアホ毛をムースでなでつけても、半日後には象のコドモみたいなふわふわひょんひょん頭に!ギャー!まあいい。
20歳ぐらいまでは普通の合成洗剤シャンプーとリンスを使っていて、枝毛や切れ毛をトリートメントでねじふせていたのだが、せっけん洗髪に替えて髪が全部入れ替わったので今は手をかけない割に健康な髪だと思う。ハリとコシも出た。枝毛もなくなったよ。
抵抗があるひとにせっけん洗髪を無理に勧めるわけじゃないけど、さしてお金がかかるわけではないので興味があるならやってみればよいと思う。
20年前に比べればずいぶん情報も商品も出回っていて抵抗が少ないとは思うが、「実際どうやってっんの?」と不安な人も多かろう。それだけ、洗剤業界が「市販の合成シャンプーでないと!」とせっせと広告活動をしているから仕方ない。
なんとなく打っているせっけんシャンプーを買ってみて、普通の合成シャンプーと同じように使うと大概仕上がりが悪くて「やっぱりせっけんはダメだ!」と放り出している人も多いと聞く。
せっけん洗髪には少しコツがあるといえばあるのさ。
比較的風呂が嫌いで面倒くさがりな私でも続いているのでそんなに難しいことはないのですよ。むしろトータルで言えばラクだ。
*****************
(1)洗髪前にブラッシング。
これは別にせっけん洗髪に限ったことではなかろうが、からんだ髪をとかしておいた方が洗髪中に根本までせっけんが行き渡るし、ホコリが落ちる。がしがしとかすと髪が傷むので、ときほぐすぐらいでOK。スケルトンブラシなどの粗いくしがよろしかろう。
私は犬用のコームを使っている。非常に快適で、さっと洗えていい。
ショートヘアなら別にとかさなくてもいいんだろうな。
(2)よくぬらす。(予洗い)
頭髪の根元まで、髪をよくぬらす。洗髪の目的は「洗髪」とは言うものの頭皮を洗うことなので、頭皮までお湯が行き渡るようによく濡らしておく。この時にもホコリなどの汚れは結構落ちる。
(3)髪にせっけんをつける。
ていねいな人は手で泡立ててからつかるのだろうが、私は面倒なので後頭部に直接固形せっけんをぐりぐりなすりつけて泡立てる。髪が泡立てネット代わりになってもこもこと泡が立つのでそれを全体に行き渡らせる。
「直づけは髪が傷むので必ず泡立てて!」という人もいるので、おそろしい人はちゃんと別立てにしてね。
泡立ちにくいせっけん、洗顔の時などには泡立てネットが本当に便利。もこもこ泡立つよ。
左:素手 中:泡立てネットを使うと… 右:こんなに!
(4)頭皮を洗う。
頭皮を指の腹でむにむに洗えば、髪部分の汚れや整髪料は落ちてしまうらしいので、積極的に頭皮を意識して洗う。
汚れがひどい時、ワックスやヘアクリームがこってりついていたり脂性肌のひとは一度目に泡立ちが悪いと思うので、ざっと流して二度洗いするとよい。
(5)しっかり流すせっけんのよいところは、泡切れのいいところ。毛の根元までしっかりせっけんを流す。
せっけん分が残っているとせっけんカスが残ってフケみたいになるので、シャワーなどでしつこく流すとよろしかろうと思う。
この流しの段階で、髪がギシギシとからむように感じる人が多い。でも恐れずに。そういうもんなんです。
(6)酸性リンスをする。
せっけんは弱アルカリ性。それを酸性のリンスで中和する。
私は酢を使用。ほんとにただの酢。手桶にお湯をくみ、酢を小さじ2杯程度入れ、そこに髪をたぽんと浸けてゆるゆるなじませ、残りはうつむいてうなじあたりから毛先にかけて全体に行き渡らせる。その後お湯で流す。もうぎしぎしはしていないはず。素晴らしきかな化学反応。ゆるんとします。
せっけんシャンプーを買ってみたものの、不安でリンスだけは今までの合成リンスを使ってしまった…という人は、そこで致命的に失敗している。せっけんシャンプーには、酸性リンスがセットなのだ。関田委の石鹸シャンプーを使うにしても、セットで売っている酸性リンスを買って使うこと。
ショートヘアのひととか、せっけん洗髪に髪が慣れているひと、しっとり洗える上質のせっけんを使ったりすると、酸性リンス不要の場合もあります。私はからみやすいロングなので使うとラク。
酸性リンスは、台所の米酢、穀物酢、レモン果汁、ゆず果汁、クエン酸など酸性ならなんでもいいっちゃ、いい。私はコストコで安く買った巨大なボトルの酢をポンプに移して使っている。
使うときには風呂場が酢臭くなるが、髪は乾かせばにおいが残らない。酢にドライのハーブ(カモミール、ラベンダーなど)を漬け込んで漉して使うハーブ酢などを使う手もあるが、酢くさいもんは酢くさい。
気になる人はレモン汁やクエン酸を。(特にクエン酸は濃いと髪を傷めるので気をつけて。なにしろ酸性のものなので)
一時期、太白ごま油で頭皮マッサージをしていたことがあるが(抜け毛にいいのだ)、その時は風呂場が決定的に中華料理屋の香りになったのでやめた。
(7)軽くタオルドライして乾かす。
がしがしこすらないようにタオルドライしてドライヤーで乾かす。ここでも頭皮を中心に。生乾きでおくと臭くなるのでちゃんと乾かした方がいい。
タオルドライ後に椿油をつけると熱から髪を守り、まとまりやすくなるのでおすすめ。といってもこってりつけてはいけない。レゲエのひとやスモウのひとみたいになるよ!手のひらにほんの1~2滴落としてよーくすり合わせて手になじませてから、ぱぱぱっと髪をさわる、それぐらいでOK。私は「大島椿」を愛用。ひとビン買うとずいぶん保つよ。
椿油のスプレーも売られている。ブラッシング前にさっと吹いておくとツヤも出るしからみにくい。香料などを使っていない、椿油とガスだけの「つやつやになるスプレー」がおすすめ。ウォーターでなく、スプレーのほうね。床につくと転ぶので気をつけられたし。
椿油製品って対象年齢が高いのか、香料が「むかしの参観会のおかーさんの香り」のが多い。椿油に独特の原料臭があるから香料を入れたいんだろうけど。無香料とは言わないがもっとモダンな香りとか、ナチュラルなものにしてくれないかな。
ヘアケア製品に限らず、基礎化粧品などでも、基本的に香りはつけないでほしいね。香りがほしい人は、最期に好きな香水を振るでしょうに。過程でよけいなことしなくていいんだ。
*****************
こんなかんじなのです。
せっけんは、現在は買いやすいのでアレッポの石鹸を愛用。
MARKS&WEBのハンドメイドソープシリーズの、オリーブ/ハチミツ、シアバター/シルクプロテイン、カミツレ/ホホバあたりもおすすめ。要はしっとり系。
さっぱり、あっさり系だと頭皮はさっぱりするが髪がぱっさりしがち。まあ、好みですが。
ダフネ石鹸のような超しっとりの高級品は失敗がないが、なにしろ値段がかわいくないので続けるのがヤになっちゃうのだ。
以前よく使っていたのは、バリに行ったときにスーパーで見つけた「MASACO」せっけん。バリ在住の日本人、マサコさんがココナツオイルで作っているせっけん。今はJALのサイトで買えるのだな。バリで買った方が安いので、行った時にまとめ買いするのだ。ココナツオイルはさっぱり系のオイルだけど、ココナツクリームも入っているのでしっとりもする。ロータスとかフランジパニとか、南国系の香りが幸せ。
旅先には自分のせっけんを持っていくこともあるけど、ホテルや温泉に置いてあるせっけんでガシガシ洗っちゃうことも多いです。クエン酸を小さなチャック袋に入れていくとリンスになるよ。友人宅なら酢をもらう。荷物が少なくてこの上なくラク。
家に友人が泊まりに来たときに貸してあげられるシャンプーとリンスがないのが困るというば困るかうちに泊まりに来る人でせっけんダメな人は、持参するように。
固形せっけんに抵抗のあるひとは液体系のせっけんシャンプー(パックスナチュロンなど)もあるからおためしを。前述の。MARKS&WEBでもせっけん成分使用のアミノ酸シャンプーを扱っている。使ったこと無いけどいいらしい。ここのヘアパックはたまに使っている。
でも、せっけんを液体にするのってちょっと面倒なので、原料に制約があって、質のいい固形せっけんより実は洗い上がりは劣るのだ。
あと、シャンプーが固形せっけんでできると風呂場にプラボトルを置かなくていいのでそうじがラクですよ。ああいうものからぬるぬるしてカビるでしょ、風呂場って。せっけんで髪も体も顔も洗えると、洗い場が非常にすっきりする。
固形せっけんの注意。特に、オリーブせっけん、手作り系のせっけんは湿気に弱く、ぬらしたまま放置するとどろどろとクリーム状に粘って溶けてくる。使用後は必ず水気の切れるせっけん置きにのせて乾かしておくこと。
どろどろになったものでも洗浄力はあるけど、流れにくいのでね。
しっとり系のせっけん=原料の油脂がせっけん内に残っている、ということ。この油が肌や髪に残ってしっとりさせるというわけなのだが、油には人それぞれ、合うものと合わないものがある。オリーブ油に肌が負けてしまい、吹き出物やフケが出やすくなってしまう人もいるので、オリーブせっけんが万人向けであるとも限らない。いろいろ試して自分に合うものを探してみてください。
ちなみにハーブ入りとか、玉子入りとかはあんまり意味ないのよ。関係あるのは、原料の油脂、原料を見て「せっけん素地」とあるものは大抵パーム油、ココナツ油、牛脂などで、あまり油脂の保湿効果は期待できない。洗浄力は高いけど。
本当に油脂にこだわりたいなら手作りするしかない。私も前にはちょいちょい作っていた。そしてそれに勝る使用感のせっけんは未だ市販のものにはない。
デメリットはめんどくさいこと、劇薬(苛性ソーダ)使用なので注意が必要なこと、油脂が参加しやすいのでできたせっけんが長期保存はできないこと、などか。
興味のあるひとは前田京子さんの「お風呂の愉しみ」という本を参照のこと。手作りせっけんと、せっけんを使うたのしみが書いてある。
この本のレシピで作ったせっけんも市販されている。安くはないが、よいせっけんです。そしてよく溶ける。
■お風呂の愉しみstore
ほか、このへんも参考になるので載せておきます。
よい洗髪ライフを。
■石鹸百科
■石けんシャンプーのABC
■MITOMO
■石けんシャンプーの上手な使い方(みどりのペアルック)
※せっけんについて、詳しく知りたい方はご自分でがんばって調べてください。
私がどうしてるか、ぐらいはお答えできますが、基本は自己責任で~。
せっけんで洗髪をするようになって20年弱になる。
年とるわけだな。20年て!
最初は液体の「せっけんシャンプー」から入ったのだが、今は固形せっけんで洗っている。せっけんを選べば、その方が洗い上がりの状態がいいことに気づいたのと、扱いがラクだからだ。
私の髪はみうらじゅんよりちょっと長いぐらいのセミロングヘアで、天然パーマ、細めの少なめ、だがふくらむめんどくさい感じ。つゆどきになると、くくっているしっぽが怒った猫みたいになるよ!そしていくらアホ毛をムースでなでつけても、半日後には象のコドモみたいなふわふわひょんひょん頭に!ギャー!まあいい。
20歳ぐらいまでは普通の合成洗剤シャンプーとリンスを使っていて、枝毛や切れ毛をトリートメントでねじふせていたのだが、せっけん洗髪に替えて髪が全部入れ替わったので今は手をかけない割に健康な髪だと思う。ハリとコシも出た。枝毛もなくなったよ。
抵抗があるひとにせっけん洗髪を無理に勧めるわけじゃないけど、さしてお金がかかるわけではないので興味があるならやってみればよいと思う。
20年前に比べればずいぶん情報も商品も出回っていて抵抗が少ないとは思うが、「実際どうやってっんの?」と不安な人も多かろう。それだけ、洗剤業界が「市販の合成シャンプーでないと!」とせっせと広告活動をしているから仕方ない。
なんとなく打っているせっけんシャンプーを買ってみて、普通の合成シャンプーと同じように使うと大概仕上がりが悪くて「やっぱりせっけんはダメだ!」と放り出している人も多いと聞く。
せっけん洗髪には少しコツがあるといえばあるのさ。
比較的風呂が嫌いで面倒くさがりな私でも続いているのでそんなに難しいことはないのですよ。むしろトータルで言えばラクだ。
*****************
(1)洗髪前にブラッシング。
これは別にせっけん洗髪に限ったことではなかろうが、からんだ髪をとかしておいた方が洗髪中に根本までせっけんが行き渡るし、ホコリが落ちる。がしがしとかすと髪が傷むので、ときほぐすぐらいでOK。スケルトンブラシなどの粗いくしがよろしかろう。
私は犬用のコームを使っている。非常に快適で、さっと洗えていい。
ショートヘアなら別にとかさなくてもいいんだろうな。
(2)よくぬらす。(予洗い)
頭髪の根元まで、髪をよくぬらす。洗髪の目的は「洗髪」とは言うものの頭皮を洗うことなので、頭皮までお湯が行き渡るようによく濡らしておく。この時にもホコリなどの汚れは結構落ちる。
(3)髪にせっけんをつける。
ていねいな人は手で泡立ててからつかるのだろうが、私は面倒なので後頭部に直接固形せっけんをぐりぐりなすりつけて泡立てる。髪が泡立てネット代わりになってもこもこと泡が立つのでそれを全体に行き渡らせる。
「直づけは髪が傷むので必ず泡立てて!」という人もいるので、おそろしい人はちゃんと別立てにしてね。
泡立ちにくいせっけん、洗顔の時などには泡立てネットが本当に便利。もこもこ泡立つよ。
左:素手 中:泡立てネットを使うと… 右:こんなに!
(4)頭皮を洗う。
頭皮を指の腹でむにむに洗えば、髪部分の汚れや整髪料は落ちてしまうらしいので、積極的に頭皮を意識して洗う。
汚れがひどい時、ワックスやヘアクリームがこってりついていたり脂性肌のひとは一度目に泡立ちが悪いと思うので、ざっと流して二度洗いするとよい。
(5)しっかり流すせっけんのよいところは、泡切れのいいところ。毛の根元までしっかりせっけんを流す。
せっけん分が残っているとせっけんカスが残ってフケみたいになるので、シャワーなどでしつこく流すとよろしかろうと思う。
この流しの段階で、髪がギシギシとからむように感じる人が多い。でも恐れずに。そういうもんなんです。
(6)酸性リンスをする。
せっけんは弱アルカリ性。それを酸性のリンスで中和する。
私は酢を使用。ほんとにただの酢。手桶にお湯をくみ、酢を小さじ2杯程度入れ、そこに髪をたぽんと浸けてゆるゆるなじませ、残りはうつむいてうなじあたりから毛先にかけて全体に行き渡らせる。その後お湯で流す。もうぎしぎしはしていないはず。素晴らしきかな化学反応。ゆるんとします。
せっけんシャンプーを買ってみたものの、不安でリンスだけは今までの合成リンスを使ってしまった…という人は、そこで致命的に失敗している。せっけんシャンプーには、酸性リンスがセットなのだ。関田委の石鹸シャンプーを使うにしても、セットで売っている酸性リンスを買って使うこと。
ショートヘアのひととか、せっけん洗髪に髪が慣れているひと、しっとり洗える上質のせっけんを使ったりすると、酸性リンス不要の場合もあります。私はからみやすいロングなので使うとラク。
酸性リンスは、台所の米酢、穀物酢、レモン果汁、ゆず果汁、クエン酸など酸性ならなんでもいいっちゃ、いい。私はコストコで安く買った巨大なボトルの酢をポンプに移して使っている。
使うときには風呂場が酢臭くなるが、髪は乾かせばにおいが残らない。酢にドライのハーブ(カモミール、ラベンダーなど)を漬け込んで漉して使うハーブ酢などを使う手もあるが、酢くさいもんは酢くさい。
気になる人はレモン汁やクエン酸を。(特にクエン酸は濃いと髪を傷めるので気をつけて。なにしろ酸性のものなので)
一時期、太白ごま油で頭皮マッサージをしていたことがあるが(抜け毛にいいのだ)、その時は風呂場が決定的に中華料理屋の香りになったのでやめた。
(7)軽くタオルドライして乾かす。
がしがしこすらないようにタオルドライしてドライヤーで乾かす。ここでも頭皮を中心に。生乾きでおくと臭くなるのでちゃんと乾かした方がいい。
タオルドライ後に椿油をつけると熱から髪を守り、まとまりやすくなるのでおすすめ。といってもこってりつけてはいけない。レゲエのひとやスモウのひとみたいになるよ!手のひらにほんの1~2滴落としてよーくすり合わせて手になじませてから、ぱぱぱっと髪をさわる、それぐらいでOK。私は「大島椿」を愛用。ひとビン買うとずいぶん保つよ。
椿油のスプレーも売られている。ブラッシング前にさっと吹いておくとツヤも出るしからみにくい。香料などを使っていない、椿油とガスだけの「つやつやになるスプレー」がおすすめ。ウォーターでなく、スプレーのほうね。床につくと転ぶので気をつけられたし。
椿油製品って対象年齢が高いのか、香料が「むかしの参観会のおかーさんの香り」のが多い。椿油に独特の原料臭があるから香料を入れたいんだろうけど。無香料とは言わないがもっとモダンな香りとか、ナチュラルなものにしてくれないかな。
ヘアケア製品に限らず、基礎化粧品などでも、基本的に香りはつけないでほしいね。香りがほしい人は、最期に好きな香水を振るでしょうに。過程でよけいなことしなくていいんだ。
*****************
こんなかんじなのです。
せっけんは、現在は買いやすいのでアレッポの石鹸を愛用。
MARKS&WEBのハンドメイドソープシリーズの、オリーブ/ハチミツ、シアバター/シルクプロテイン、カミツレ/ホホバあたりもおすすめ。要はしっとり系。
さっぱり、あっさり系だと頭皮はさっぱりするが髪がぱっさりしがち。まあ、好みですが。
ダフネ石鹸のような超しっとりの高級品は失敗がないが、なにしろ値段がかわいくないので続けるのがヤになっちゃうのだ。
以前よく使っていたのは、バリに行ったときにスーパーで見つけた「MASACO」せっけん。バリ在住の日本人、マサコさんがココナツオイルで作っているせっけん。今はJALのサイトで買えるのだな。バリで買った方が安いので、行った時にまとめ買いするのだ。ココナツオイルはさっぱり系のオイルだけど、ココナツクリームも入っているのでしっとりもする。ロータスとかフランジパニとか、南国系の香りが幸せ。
旅先には自分のせっけんを持っていくこともあるけど、ホテルや温泉に置いてあるせっけんでガシガシ洗っちゃうことも多いです。クエン酸を小さなチャック袋に入れていくとリンスになるよ。友人宅なら酢をもらう。荷物が少なくてこの上なくラク。
家に友人が泊まりに来たときに貸してあげられるシャンプーとリンスがないのが困るというば困るかうちに泊まりに来る人でせっけんダメな人は、持参するように。
固形せっけんに抵抗のあるひとは液体系のせっけんシャンプー(パックスナチュロンなど)もあるからおためしを。前述の。MARKS&WEBでもせっけん成分使用のアミノ酸シャンプーを扱っている。使ったこと無いけどいいらしい。ここのヘアパックはたまに使っている。
でも、せっけんを液体にするのってちょっと面倒なので、原料に制約があって、質のいい固形せっけんより実は洗い上がりは劣るのだ。
あと、シャンプーが固形せっけんでできると風呂場にプラボトルを置かなくていいのでそうじがラクですよ。ああいうものからぬるぬるしてカビるでしょ、風呂場って。せっけんで髪も体も顔も洗えると、洗い場が非常にすっきりする。
固形せっけんの注意。特に、オリーブせっけん、手作り系のせっけんは湿気に弱く、ぬらしたまま放置するとどろどろとクリーム状に粘って溶けてくる。使用後は必ず水気の切れるせっけん置きにのせて乾かしておくこと。
どろどろになったものでも洗浄力はあるけど、流れにくいのでね。
しっとり系のせっけん=原料の油脂がせっけん内に残っている、ということ。この油が肌や髪に残ってしっとりさせるというわけなのだが、油には人それぞれ、合うものと合わないものがある。オリーブ油に肌が負けてしまい、吹き出物やフケが出やすくなってしまう人もいるので、オリーブせっけんが万人向けであるとも限らない。いろいろ試して自分に合うものを探してみてください。
ちなみにハーブ入りとか、玉子入りとかはあんまり意味ないのよ。関係あるのは、原料の油脂、原料を見て「せっけん素地」とあるものは大抵パーム油、ココナツ油、牛脂などで、あまり油脂の保湿効果は期待できない。洗浄力は高いけど。
本当に油脂にこだわりたいなら手作りするしかない。私も前にはちょいちょい作っていた。そしてそれに勝る使用感のせっけんは未だ市販のものにはない。
デメリットはめんどくさいこと、劇薬(苛性ソーダ)使用なので注意が必要なこと、油脂が参加しやすいのでできたせっけんが長期保存はできないこと、などか。
興味のあるひとは前田京子さんの「お風呂の愉しみ」という本を参照のこと。手作りせっけんと、せっけんを使うたのしみが書いてある。
この本のレシピで作ったせっけんも市販されている。安くはないが、よいせっけんです。そしてよく溶ける。
■お風呂の愉しみstore
ほか、このへんも参考になるので載せておきます。
よい洗髪ライフを。
■石鹸百科
■石けんシャンプーのABC
■MITOMO
■石けんシャンプーの上手な使い方(みどりのペアルック)
※せっけんについて、詳しく知りたい方はご自分でがんばって調べてください。
私がどうしてるか、ぐらいはお答えできますが、基本は自己責任で~。
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by shizumin_exite
| 2010-06-25 10:07
| くらし