2009年 03月 15日
パウンドケーキ二種 |
りんごの季節ももうおしまい。
紅茶グマ焼き菓子工房のベーシックコースがはじまったので参加してきた。
3回コースの一回目、3月「パウンドケーキ」。
初めて作ったのは小学校の頃で、レシピの読み解き方もろくにわからず、どうにか自己流で作った。でも、たっぷりのバタとお砂糖、スポンジケーキのようにふわっふわにしなくてもいいふところの深さで、どうにか最初から形にはなったのだ。
それから何十本以上焼いたんだろう。百本越えてるのかもなあ。年に10本以上は焼いてるのだから、もっとか。
途中、いい加減になってバタを溶かし過ぎちゃったり、砂糖のザラザラが残ったり、初心にかえってきちんとバタをふわふわに泡立てたり、いろんな具を入れたバリエーションを試したり、マーブルに凝ってみたり。
次第にシンプルなものに落ち着いてきてはいたものの、フランス菓子店の格の違うおいしいパウンドケーキを食べると「何が違うんだろう」とちょっと不満を感じてはいた。
パウンドケーキは、手みやげにしやすく、小包で送るときにもこわれにくくていいものだ。もうちょっとだけでも、おいしいのが作れるようになれるといいなあ、と思っていたお菓子だ。
今回教わったのは、卵を丸ごと入れちゃう共立て式の「リンゴと塩キャラメルのパウンドケーキ」と、卵黄とメレンゲを別にする別立て式の「オレンジケーキ」の二種。一回の教室で二種。ぜいたくだ。そしてうれしい。
「リンゴと塩キャラメルのパウンドケーキ」は、薄くて丸いマンケ型でつくる。
よく焦がした黒キャラメルを型に流し、生のりんごを並べる。ここに生クリーム入りのキャラメルを混ぜた生地を流して焼くと、黒キャラメルがじんわり溶けて煮えるりんごに染み、それがまた生地にも染みて大変おいしい。
柔らかくしたバタに砂糖、卵をどんどん混ぜていくのでよく作っているパウンドケーキと同じ感じなのだが、「バタをふわふわに泡立てる」というより、ボウルの底をさっとあぶりつつ少し柔らかめ…ボウルをゆすると生地がたふたふと揺れるぐらいをキープして作っていく感触を教えてもらった。
こういう、感覚の部分というのは文章や写真ではわかりづらい。
「へー、意外に柔らかくするんだ!」「でも調子に乗って柔らかくしすぎちゃダメ」というのを目の前で触りながら習うと、腹に落ちる。
そして、パウンドケーキの場合は粉を入れた後にしっかり、早く、強く混ぜるんだそうな。「もっと早く!」「わっせ、わっせ」
二種類目は、「オレンジケーキ」。こちらは別立て生地。
やはり温めつつたふたふに仕上げたバタ・砂糖・卵黄の生地にメレンゲを合わせ、粉を入れて仕上げる。
うんと細かく挽いたオレンジピールと、オレンジコンパウンドというものを加える。
これは、オレンジの味と香りを凝縮した「たれ」のようなもので、これが入ると香りが深く、微香の奥まで進入してきて、そしてまた鼻の穴から「むふーっ」と出てくる。おいしそうに語れなくてすまん。でもおいしいの。
仕上げに打つシロップには本当はキュラソーが入るのだけれど、私はいつも酒を抜いてもらっている。下戸だから。でも、もの足らなさを全く感じない深い香り。オレンジだれ、すげえ。試してみたくて、少し分けてもらってきた。
ちなみに、アプリコットのコンパウンドはペンキの香りがするそうだ。なぜだ。真偽はいかに…
仕上がったオレンジケーキは、翌日いただいた。生地がみっちり詰まったういろうのような「しっとり」ではない。
そして、でもふんわり。ほろり。オレンジの香りが胸に染みる。とてもおいしい。
同時に二種類習ったので、食感の違いもよくわかった。
ちょっとパウンドケーキがうまくなったかな。なってるといいな。「すくい上げ混ぜ」も、前回より上達したかな?
焼き菓子ってすばらしい。これからも仲良くしていきたい。
ゴージャスなクリームやムース系のお菓子より、俄然よく作るし、友達にも食べてもらう機会が多いお菓子なのだもの。
レシピブログに参加しています。
マトファーフランス製フラット丸マンケ焼き型160mm(フッ素樹脂加工)
マトファーケーキドロワ焼き型120mm(スズメッキ)
コンパウンド オレンジ(100g)
紅茶グマ焼き菓子工房のベーシックコースがはじまったので参加してきた。
3回コースの一回目、3月「パウンドケーキ」。
初めて作ったのは小学校の頃で、レシピの読み解き方もろくにわからず、どうにか自己流で作った。でも、たっぷりのバタとお砂糖、スポンジケーキのようにふわっふわにしなくてもいいふところの深さで、どうにか最初から形にはなったのだ。
それから何十本以上焼いたんだろう。百本越えてるのかもなあ。年に10本以上は焼いてるのだから、もっとか。
途中、いい加減になってバタを溶かし過ぎちゃったり、砂糖のザラザラが残ったり、初心にかえってきちんとバタをふわふわに泡立てたり、いろんな具を入れたバリエーションを試したり、マーブルに凝ってみたり。
次第にシンプルなものに落ち着いてきてはいたものの、フランス菓子店の格の違うおいしいパウンドケーキを食べると「何が違うんだろう」とちょっと不満を感じてはいた。
パウンドケーキは、手みやげにしやすく、小包で送るときにもこわれにくくていいものだ。もうちょっとだけでも、おいしいのが作れるようになれるといいなあ、と思っていたお菓子だ。
今回教わったのは、卵を丸ごと入れちゃう共立て式の「リンゴと塩キャラメルのパウンドケーキ」と、卵黄とメレンゲを別にする別立て式の「オレンジケーキ」の二種。一回の教室で二種。ぜいたくだ。そしてうれしい。
「リンゴと塩キャラメルのパウンドケーキ」は、薄くて丸いマンケ型でつくる。
よく焦がした黒キャラメルを型に流し、生のりんごを並べる。ここに生クリーム入りのキャラメルを混ぜた生地を流して焼くと、黒キャラメルがじんわり溶けて煮えるりんごに染み、それがまた生地にも染みて大変おいしい。
柔らかくしたバタに砂糖、卵をどんどん混ぜていくのでよく作っているパウンドケーキと同じ感じなのだが、「バタをふわふわに泡立てる」というより、ボウルの底をさっとあぶりつつ少し柔らかめ…ボウルをゆすると生地がたふたふと揺れるぐらいをキープして作っていく感触を教えてもらった。
こういう、感覚の部分というのは文章や写真ではわかりづらい。
「へー、意外に柔らかくするんだ!」「でも調子に乗って柔らかくしすぎちゃダメ」というのを目の前で触りながら習うと、腹に落ちる。
そして、パウンドケーキの場合は粉を入れた後にしっかり、早く、強く混ぜるんだそうな。「もっと早く!」「わっせ、わっせ」
二種類目は、「オレンジケーキ」。こちらは別立て生地。
やはり温めつつたふたふに仕上げたバタ・砂糖・卵黄の生地にメレンゲを合わせ、粉を入れて仕上げる。
うんと細かく挽いたオレンジピールと、オレンジコンパウンドというものを加える。
これは、オレンジの味と香りを凝縮した「たれ」のようなもので、これが入ると香りが深く、微香の奥まで進入してきて、そしてまた鼻の穴から「むふーっ」と出てくる。おいしそうに語れなくてすまん。でもおいしいの。
仕上げに打つシロップには本当はキュラソーが入るのだけれど、私はいつも酒を抜いてもらっている。下戸だから。でも、もの足らなさを全く感じない深い香り。オレンジだれ、すげえ。試してみたくて、少し分けてもらってきた。
ちなみに、アプリコットのコンパウンドはペンキの香りがするそうだ。なぜだ。真偽はいかに…
仕上がったオレンジケーキは、翌日いただいた。生地がみっちり詰まったういろうのような「しっとり」ではない。
そして、でもふんわり。ほろり。オレンジの香りが胸に染みる。とてもおいしい。
同時に二種類習ったので、食感の違いもよくわかった。
ちょっとパウンドケーキがうまくなったかな。なってるといいな。「すくい上げ混ぜ」も、前回より上達したかな?
焼き菓子ってすばらしい。これからも仲良くしていきたい。
ゴージャスなクリームやムース系のお菓子より、俄然よく作るし、友達にも食べてもらう機会が多いお菓子なのだもの。
レシピブログに参加しています。
マトファーフランス製フラット丸マンケ焼き型160mm(フッ素樹脂加工)
マトファーケーキドロワ焼き型120mm(スズメッキ)
コンパウンド オレンジ(100g)
by shizumin_exite
| 2009-03-15 14:25
| 甘いおやつ