2011年 10月 09日
パイン様のご神託 |
フクモ例大祭@藤沢atelier kirigiris
陶芸の先生に教えてもらい、友人と出かけてきた。
会期はまだあるのだが、今日は「パイン開きの儀」が執り行われるというので、参加させてもらったのだ。
atelier kirigirisは、藤沢のさいか屋側の商店街からちょいと小径に入ったところにある。
手前のスージーカフェにはちょいちょい言ったことがあるのだが、その奥にこんな廃墟妖怪病院のようなギャラリーがあるとは知らなんだ。
入口には「パイン 14:00~」の文字。ああ、ここだ。
パイン開きの儀は、奥のレントゲン室でしめやかに執り行われた。ここは以前病院だったようだ。禍々しさがいや増すではないか。
祭場が狭いのと神饌の数に限りがあるので、一度の儀式で定員は5名。詰めて座布団に座ると、フクモ神官がパイン眼鏡姿で現れて儀式がはじまった。
祭壇に向かって大幣を振り、パイン様の繊維や酸味を称える祝詞が唱えられる。その後大幣は参加者にも回され、皆こころもち不安そうに互いをきょろきょろ見ながら振らせてもらった。初めて葬式に出たときにお焼香のやり方がわからず、前の人のを見ながら焚くのに似ている。予断だがオスマン・サンコン氏は、初めて日本で焼香をしたときに前の人が何をしているのかよく見えず、勘違いしてアレをもさもさ食ったそうだ。
その後、神饌である缶パインを皆で少しずつ缶切りで開け(友人は左利きであったために参加できなかった)、神官が一枚ずつパインを皿に取り分けて直会(なおらい)が行われる。パイン様に少し近づけたような気がして高揚する。
パインが二枚取り分けられた男性がいたが、理由は不明である。神官の匙加減らしい。これを断るとへこまれるので、素直に頂いておくがよろしかろう。
食べ終えた者から、パイン様のご神託をいただける。神官が、モシモシ電話壺に付けた受話器でパイン様に悩み相談の答えを聞いてくれるしくみだ。私は
「今朝、スナネズミのはるこさんのご機嫌が悪く、きもち冷たかったのですがどうすればよいでしょう」
と聞いてもらった。お答えは
「いいエサをあげなさい」
ということであった。
こうしてつつがなく、パイン開きの儀式が終了した。
■動画(一部)
「最初は不安でしたが、終わってみれば気持ちは穏やかに澄み渡っていてとても平和な気持ちです」(茅ヶ崎市・自営業・40歳女)
缶パインは、冷えていて美味であった。
ほかの写真(Nikonオンラインアルバム)
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■フクモ例大祭
2011 10/1(土)~10/16(日) 12:00~18:00(10/3・4・11休)
atelier kirigiris
フクモ陶器
大人が真剣にふざけると、人のこころを動かすなあ。
by shizumin_exite
| 2011-10-09 00:03
| イベント