2011年 11月 05日
にこ屋フリーマーケット「大いなるクエスチョン」@おもて珈琲 |
迷言「だるまに失礼だよ」
秋冬のおもて珈琲は、6時閉店。夜が早い。ハメハメハ大王のようだ。
その代わり、月に2回ほど、土曜日の夜6~8時に「夜な夜な」と銘打った怪しげな催し物を行うのだそうな。
その第一弾が今日、粛々と行われた。
「いよいよ週末、にこ屋市」
『大いなるクエスチョン』
おもて珈琲に普段から雑貨を卸しているにこ屋さんが、荷物を背負ってフリーマーケットを開きにやってくる夜。
昭和育ちにはたまらない品、何に使うんだかわからないもの、何度も見ているうちに、ものの方から気に入られて連れて帰りたくなるやつ。
皆、どこかから掘り出された古いものばかりなので、にこ屋さんが持ち主ではない。だから「これは何なんですか?」「何に使うの?」「なんでこういうカタチなの?」と、にこ屋さんに問うても、にこにこ笑って「さあ?なんででしょうねえ」と返ってくるばかり。
ひとりひとりが、ものと向き合って話す。出会いがあって、ときめいたら連れ帰る。「ものを迎える」基本がそこにある。「お前は、私にふさわしいのかい?」と問われている。すこし緊張する。
冒頭の馬は、ぱっと見は北欧のおもちゃの馬のようでいて、よく見るとだるまが張り付いている。日本のものだ。東北方面の民芸品だろうか。(このへんに関係あるような、ないような。ご存じの方いませんか?)
「だるまで台無し」などを悪口を言っていたら、仕立て屋のPちゃんに冒頭の「だるまに失礼だよ!」とたしなめられた。が、そんなせりふが日常で出てくることってないよなあ、と思ったらおかしくてたまらなくなった。あなた、使いますか?「だるまに失礼だよ」
そんなこんなでわいわいしていたら、いつのまにかこの人とうち解けて、結局我が家についてくることになった。仮称「だる馬」。ようこそ。このだるまがうちの同居人に似ているのもご縁です。このモチーフでアイシングクッキー塗りたいなー。
そんなご縁を取り結ぶのが、どうやらにこ屋さんの仕事のようだ。月下氷人。
訪れた人たちがしげしげと、そして何かニヤニヤとものたちを眺めているのが印象的だった。
******************
以下、私がニヤついた方々をレポート。
昭和女子が歓声を上げた「ピアノをふくやつ」。これってこけしを作る職人が作ったんだろうなあ。
ゴルゴ松本に酷似した聖母。木彫りの熊と同ジャンル。
かわいい形なのに渋い木製のひよこと、謎のへこみ付き牛のセッション。
無駄にマッチョな貝製のカエルと、海地獄。タコは即身仏。
某原子力少年と某鼻博士。なめたら死にそうなケミカルな匙。
一見サンタクロース。
実は酒焼けした、やらしいオヤジなんじゃないかと。
小振りのピカピカ柄杓。神社のアレみたいだ。
誰もが手に取るが、カクカクするのでそっと置く。
ギリギリな塗り絵。ギリギリアウト。
あー、おもしろかった。
素性のわからぬ雑貨をアテに飲むコーヒーも美味しいのです。
ちなみにこの日の特別おやつは、チャイとココアクッキー杏ジャムサンド、のりクラッカー。
肌寒い秋の夕べにのむチャイは、ハイカラな甘酒のようだ。
にこ屋さんは、お客が持ってきた不要品をそれぞれで物々交換する「わらしべ長者イベント」も企画中。
現実化したら、そのうちおもて珈琲で案内があるのでしょう。
刮目して待て!!(つづく)
秋冬のおもて珈琲は、6時閉店。夜が早い。ハメハメハ大王のようだ。
その代わり、月に2回ほど、土曜日の夜6~8時に「夜な夜な」と銘打った怪しげな催し物を行うのだそうな。
その第一弾が今日、粛々と行われた。
「いよいよ週末、にこ屋市」
『大いなるクエスチョン』
おもて珈琲に普段から雑貨を卸しているにこ屋さんが、荷物を背負ってフリーマーケットを開きにやってくる夜。
昭和育ちにはたまらない品、何に使うんだかわからないもの、何度も見ているうちに、ものの方から気に入られて連れて帰りたくなるやつ。
皆、どこかから掘り出された古いものばかりなので、にこ屋さんが持ち主ではない。だから「これは何なんですか?」「何に使うの?」「なんでこういうカタチなの?」と、にこ屋さんに問うても、にこにこ笑って「さあ?なんででしょうねえ」と返ってくるばかり。
ひとりひとりが、ものと向き合って話す。出会いがあって、ときめいたら連れ帰る。「ものを迎える」基本がそこにある。「お前は、私にふさわしいのかい?」と問われている。すこし緊張する。
冒頭の馬は、ぱっと見は北欧のおもちゃの馬のようでいて、よく見るとだるまが張り付いている。日本のものだ。東北方面の民芸品だろうか。(このへんに関係あるような、ないような。ご存じの方いませんか?)
「だるまで台無し」などを悪口を言っていたら、仕立て屋のPちゃんに冒頭の「だるまに失礼だよ!」とたしなめられた。が、そんなせりふが日常で出てくることってないよなあ、と思ったらおかしくてたまらなくなった。あなた、使いますか?「だるまに失礼だよ」
そんなこんなでわいわいしていたら、いつのまにかこの人とうち解けて、結局我が家についてくることになった。仮称「だる馬」。ようこそ。このだるまがうちの同居人に似ているのもご縁です。このモチーフでアイシングクッキー塗りたいなー。
そんなご縁を取り結ぶのが、どうやらにこ屋さんの仕事のようだ。月下氷人。
訪れた人たちがしげしげと、そして何かニヤニヤとものたちを眺めているのが印象的だった。
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以下、私がニヤついた方々をレポート。
昭和女子が歓声を上げた「ピアノをふくやつ」。これってこけしを作る職人が作ったんだろうなあ。
ゴルゴ松本に酷似した聖母。木彫りの熊と同ジャンル。
かわいい形なのに渋い木製のひよこと、謎のへこみ付き牛のセッション。
無駄にマッチョな貝製のカエルと、海地獄。タコは即身仏。
某原子力少年と某鼻博士。なめたら死にそうなケミカルな匙。
一見サンタクロース。
実は酒焼けした、やらしいオヤジなんじゃないかと。
小振りのピカピカ柄杓。神社のアレみたいだ。
誰もが手に取るが、カクカクするのでそっと置く。
ギリギリな塗り絵。ギリギリアウト。
あー、おもしろかった。
素性のわからぬ雑貨をアテに飲むコーヒーも美味しいのです。
ちなみにこの日の特別おやつは、チャイとココアクッキー杏ジャムサンド、のりクラッカー。
肌寒い秋の夕べにのむチャイは、ハイカラな甘酒のようだ。
にこ屋さんは、お客が持ってきた不要品をそれぞれで物々交換する「わらしべ長者イベント」も企画中。
現実化したら、そのうちおもて珈琲で案内があるのでしょう。
刮目して待て!!(つづく)
by shizumin_exite
| 2011-11-05 22:55
| もの