2007年 02月 02日
わすれない |
いつだって思い出す。
私のもとに、「ふく」というすばらしいねずみがいたことを。
病気になっても、凛として自分をつらぬいた子であったことを。
私の焼いたパンをおいしそうに抱きかかえて食べてくれたことを。
おふくの命の限り、精一杯生き抜いて私のそばにいてくれたことを。
もしおふくが生まれ変わって、他の生き物になって、どこかよその子になったとしても。
ねずみに生まれ変わってまたうちに来てくれたとしても。
おふくであったことや、私のことをすっかり忘れてしまったとしても。
おふくというねずみがいたこと、私にくれたたくさんのものを、私は忘れない。
それでいい。
おふくに永遠に「代わり」はいない。
by shizumin_exite
| 2007-02-02 14:04
| ねずみ